最新の企画書

企画書番号 015

2012年03月11日 解体出版社 電子書籍やろうぜ!

◇電子書籍は、古い出版産業の制作や流通の構造とは違うところで発展するだろう。もちろん、それは、古い出版産業が崩壊するということではない。それはそのまま残るだろう。電子書籍は、長く出版業界が蓄積したノウハウとは別のシーンで発展するということである。

◇僕は、既存の出版社や新聞社の動きから未来の電子書籍市場は登場しないと思っている。電子市場は、新大陸であり、新大陸へ移行するのは、旧大陸で不満のある人たちだろう。既存の世界で業界を成立させ、不安があるといえども現業のビジネスを成立させている限りは、移行する必要がない。既存の本を電子市場で販売するということはあっても、電子市場でオリジナルなコンテンツを立ち上げる理由はない。むしろそうした追求は、現在成立しているビジネス構造を危うくしてしまうことだから。今はまだ過度期なので、書籍と電子書籍を同時に発売して、そこそこ成功している例もあるが、どう考えても、両方購入する消費者が一般的な人たちだと思えない。電子書籍は、まだその登場の新規性が商品になっているのであって、中身(コンテンツ)そのものが商品になっているわけではない。機材の普及を含めて、まだ時間がかかる。

◇電子書籍の方法論は、まだ、登場していない。いろんなところで、いろんな人が模索を開始しているのだろう。僕もトライしてみる。僕の方法は、まず古い構造の分析と解体、そして再編成へとつなげていく。将来の電子書籍産業へのアプローチの一つのスタイルが見つけられればと思う。

◇電子コンテンツは、「つながりっぱなしの世界」の上で展開されるものだろう。ここでは、単独な才能をプロデュースするだけでは意味がない。そうした才能は、むしろ既存のコンテンツ業界で花開かせるべきだ。電子コンテンツは、「リンク」「シェア」「オープン」などといった、電子メディア固有の性質を理解した上で、小さなトライアルが伝播してムーブメントになっていくことだと思う。遊ぼうぜ。


●企画の背景

◇本の制作過程は、一般的には以下である。
1.企画調整(著者と出版社との本の完成イメージの調整)
2.著者執筆(取材、研究含む)
3.編集作業(内容点検、アドバイス、校正作業など)
4.著者原稿入稿
5.デザイン、装丁
6.印刷原稿入稿
7.取次搬入
8.書店店頭販売

◇電子書籍の場合は、こうなる。
1.企画調整(著者と出版社との本の完成イメージの調整)
2.著者執筆(取材、研究含む)
3.編集作業(内容点検、アドバイス、校正作業など)
4.著者原稿入稿
5.デザイン、装丁
6.テキスト、デザイン素材などの要素を準備してオーサリング作業
7.アプリケーション・ダウンロードサイトへの登録(App Store、Android Marketなど)
8.ネット上での販売開始

◇これまでの出版社の業務の役割は、以下である。
1.著者の発掘、アプローチ、企画調整
2.出版企画の作成。内容面はもちろん、販売予測、制作コスト、流通コストなどを検討して、収支予測の作成。これまでの出版は、印刷コストを出版社が投資するものなので、投資が回収出来ない企画については、発行出来ない。
3.発行に際してのプロモーション、書店などへの営業活動。
4.在庫管理、客注などへの対応。
5.売上管理、印税処理など経理業務。

◇電子書籍については、印刷費が不要ということが重要。出版に対しての資金管理会社的な機能が不要になるということ。そうなると、出版社の業務は、編集、デザインなどの制作についてのものと、プロモーションなどの業務となる。

◇編集、デザインについては、特に出版社という組織形態がなくても、個人レベルが集まれば出来る。(僕はこれを出版バンドと呼んだが、著者、編集、デザイン、画稿(写真、イラストなど)のスタッフが音楽のようにバンドを組めば、入稿原稿までは制作出来る)。ただし、ギャランティは、出来高に対しての配分となる。力のある人たちなら、このバンドに対して小さなファンドを組んで投資家を募ることも可能だろう。

◇特に既存の書籍編集では出来なかった、マルチメディア対応やインタラクティブ性を電子書籍に加えていく場合には、エンジニアのバンドへの参加が必須になる。また、音楽や映像についてのスキルも必要とされる局面もあるだろう。

◇プロモーションについては、これも印刷費用と同じように、出版社が先行負担する販売促進費である。電子書籍では、旧来の書店向けの販売プロモーションとは性格が変わると思うが、行う場合のコストは、著者なり出版バンドが負担することになる。

企画書番号 014

2011年09月13日 デメ研出版クラブ

◇企画趣旨
出版業界は、もともとフランクな人間交流と、好き勝手な議論と突拍子もないアイデアを出し合う場があって成立していたと思います。どうもその辺のアナログな雰囲気が薄らいでいるように見受けられます。まずは、そういう場を作ろうという提案です。こういう時代だからこそ、出版の可能性を追求していきたい。

今までの企画書

企画書番号 013

2011年09月09日 おすすめ! 一週間の日記

橘川が実践している「一週間の日記」。

企画書番号 012

2011年07月08日 橘川くんに聞く

Googleドキュメントを使った、ミニコンテンツです。
「質問と回答」は、僕にとって、最初に「参加型メディア」を考えるきっかけになったものです。
お試しください。まとまるようでしたら、いつか単行本にまとめたい。

企画書番号 011

2011年06月15日 bloblo発行宣言

東日本大震災復興のためのメディアを発行します。

企画書番号 010

2011年05月31日 原発被爆地一坪地主運動

●企画趣旨
◇2011年3月11日の東日本大震災は、福島原発の崩壊という、これまでの天災とは異質の被害を日本に与えた。放射線物質による地域汚染の問題は、東京電力という一民間企業の負担や、旧来型の政府主導の被災対策(国民一律の税金負担・投資による回復)では対応出来ないほど甚大で複雑な被害を引き起こしている。

◇最大の問題は土地所有の問題である。土地の所有は、国有か私有かになるが、今後、何十年、何百年と利用価値を失った土地の所有を、旧来の個人所有のままにしてはおけないし、しかし、それを国家なり企業が買い上げるとなると途方もないことになる。

◇原発事故は、戦後社会の方法論そのものの延長線上に起きたことであり、その責は、戦後社会を生きた私たちすべてにあると思う。この結果を、福島の人たちだけに背負わせることは出来ない。

◇戦後社会を生きた企業・個人の中で、その収益の果実を得た人たちによって、土地の痛みを共有すべきであると思う。

企画書番号 009

2011年05月29日 エピタフ・プロジェクト

個人が公開したテキストをアーカイブする試み。

企画書番号 008

2011年05月11日 リアルテキスト新塾

◇趣旨
*「上手な文章技術」を修得する塾ではありません。何故書くのか、表現とは何か、社会とは何か、関係とは何か、という根本的な問題を一緒に考える場です。
*リアルテキスト塾は、すでに12期を終了しています。大学・専門学校などでの講義も行い、独自のメソッドも開発しました。
*これまでの成果を踏まえて、より社会的な表現・視点についてのワークショップを充実させます。
*この塾は、橘川幸夫の私塾ですので、僕の活動・思考に関心のある方の入塾をお待ちします。

企画書番号 007

2011年05月10日 デメ研一座

復興支援企画として、レストラン予約していただいた方へ、一緒に八戸に行きませんか。
復興は緊急対応から、中長期の復興支援となる。
被災地でなかった人は、「被災地へ行く」「行って泊まったり食べたりして地元にお金を落とす」ことが大切である。

企画書番号 001

2011年05月08日 橘川幸夫の企画書web

僕の最初の単行本は「企画書」(1981年 JICC出版局)というタイトルです。このタイトルに込めた思いは、自分が自由に思ったり考えたりしたことを表現する「評論」や「エッセイ」とは一線を画したいということです。企画書は、人材、資金、状況、能力などの現実に対して、最大限可能なことを追求するものです。具体的な実現のための戦略的・戦術的なアプローチです。少しでも、与えられた現実を、自分が考える方向に動かしていきたい、と思ってきました。橘川幸夫の過去の企画、現在進行形の企画を掲載していきます。